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October 20 千年の秋3サッカー◇スポーツ記事でロシア語文法 ★今回は、uefa.comのサイトより、ロシア代表監督フース・ヒディンク氏(オランダ人)が代表監督の契約を延長したという記事"Хиддинк остается в России"(ヒディンク監督、ロシアに残留)。 http://ru.uefa.com/competitions/euro/news/kind=1/newsid=601076.html
На данный момент Россия идет на третьем месте в группе Е с 18 очками после 9 встреч.
現時点でロシアは9試合を消化し、勝ち点18でグループEの3位につけている。
*На данный момент(на+対格:時の対格)<данный(被動形動詞過去形から生じた形容詞)<дать *на третьем месте(前置格)<третье место<третий 今週も出てきました、順序数詞третий。 третье место(中性不活動体)
*с 18(восемнадцатью) очками(с+造格「~を伴って」)<восемнадцать очков<очко→中性名詞ですが、複数は男性名詞のような変化をし、複数生格はочков
#очкаではない。##очекではない。 *после 9(девяти) встреч(после+生格「~の後で」)<девять встреч(5以上の個数詞+複数生格)<встреча October 16 千年の秋3書籍◇КНИГА ・太字は知人の著作・訳書です。よろしく!なお、敬称は略させていただきます。 ・刊行年の記載のないものは2007年刊です。 48『トロツキーの挽歌』片島紀男著同時代社2100円 49『ハリネズミくんと森のともだち』セルゲイ・コズロフ著S.A.オストロフ絵田中潔訳岩波書店2100円(児童書秋の復刊10/24発売) 50『虚栄の帝国ロシア~闇に消える「黒い」外国人たち』中村逸郎著岩波書店10/18発売 51『笑顔のキューピッド』ヴィクトル・スペリンチュック著黒田有里佳訳論創社2100円 ★ロシア語原文付。 144『メンデレーエフ~元素の周期律の発見者・ユーラシア・ブックレット№110』梶雅範吉著東洋書店630円 ★赤旗10/14掲載。春10号144掲載。純粋に科学者としての功績で日本でも名高い(サハロフは政治的な要素が入ってくるし、ボロディンはやはり作曲家としての方が馴染み深い、ランダウは理系の人には有名なのでしょうが…)メンデレーエフなのに、まとまった伝記としては本邦初というのがまず驚き。メンデレーエフの息子はニコライ二世の随員として来日し、日本人女性と結ばれているので、日本のどこかにメンデレーエフの子孫がいるかもしれない、という興味深い話も。同著者による『創像都市ペテルブルク~歴史・科学・文化~スラブユーラシア叢書2』(北海道大学出版会刊、春2号80掲載)所蔵の「科学都市としてのサンクト・ペテルブルグ」は、重複する事項はありますが、ライプニッツやオイラーといった有名な科学者たちがこの都市と深く関わっていたこと、メンデレーエフが周期律表を考案するに至るまでの前世代のロシアの科学者たちの辿った道について書かれていて有益です。 ※追加情報 21『文字の都市~世界の文学・文化の現在10講』柴田元幸編著東京大学出版会2940円 ★朝日10/14掲載。「現代文芸論」エッセイ集。「ロシアのポピュラー音楽の歴史~大衆歌謡、VIA、吟遊詩人の歌、ロック、現代のポップス」(久野康彦)「意見しないでよ~愚痴と文学」(野中進)「おわりに」(沼野充義)。ポピュラー音楽のことはよくわからないけれど、高級文化と大衆文化が峻別され、大衆文化を知的考察の対象外に置きがちであるという指摘、ロシアのロック・バンドが音だけで聞くとおとなしい印象だが映像を伴ったビデオでは迫力があるという感想などには思い当たる点があります。ロシアのバンドはロックに限らずジャズなどでも多分に演劇的であり、カーニヴァル的。「愚痴」では、主にチェーホフの戯曲をドストエフスキーの小説と比較しつつ考察。VIA=ヴォカーリナ・インストゥルメンタリヌィ・アンサンブリ(ロシア版グループサウンド) 28『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』亀山郁夫著光文社新書819円 ★朝日10/14掲載。本編を読了しないうちに読んではいけませんよ!ドミトリーとグルーシェンカは別れ、リーザはイワンの子どもを産み、皇帝暗殺に走るのはアリョーシャではなくコーリャ・クラソートキン、そのコーリャはニーノチカ(亡くなったイリューシャの姉)を愛し、アリョーシャは独自の宗派をつくる等々です。 ※荻野恭子さんの著書の紹介 フードコーディネーターの荻野さんは黒田龍之助先生の教え子仲間です。 ・『豊かな大地の家庭の味~ロシア料理』東洋書店 ・『家庭で作れるロシア料理』河出書房新社 ・『大地が育むユーラシアの味~ロシアの郷土料理』東洋書店
October 10 千年の秋1演劇◇ТЕАТР 1 エウリピデス作「メディア」«Медия»オブリヤクリ・コジャクリ(ウズベキスタン)演出~「演じる女たち~ギリシャ悲劇からの断章」(3部作) 10/6(土)~10/8(月・祝) 渋谷・シアターコクーン ★エウリピデス、セネカ、リュドミラ・ラズモフスカヤの3つの『メディア』から再構成。3部作の他の2つはモハメド・アゲバティ(イラン)演出「イオカステ」(ソフォクレス「オイディプス王」より)とアビラシュ・ピライ(インド)演出「ヘレネ」(アイスキュロス「オレステイア」、エウリピデス「ヘレネ」「トロイアの女」を素材に再構成))。8日に演出家によるトーク開催。 2コミサルジェフスカヤ名称アカデミー・ドラマ劇場来日公演サムイル・マルシャーク作「森は生きている」«Двенадцать месяцев» 10/13(土)~10/16(火) 昭和女子大学人見記念講堂 ★特別割引チケット(S席1割引)のご案内は別紙をご覧ください。 3俳優座劇場プロデュース№76ナジェージダ・プトゥーシキナ作「家族の写真」翻訳大森雅子、演出鵜山仁 11/3(土)~11/10(土) 六本木・俳優座劇場 ★2年前に高田聖子主演のものを観ましたが、これはお薦め。出だしが映画「運命の皮肉」に似ています。 千年の秋2映画◇КИНОФИЛЬМ 17「ボリス・バルネット監督作品特集」 11/8(木)~11/10(土) 御茶ノ水・アテネ・フランセ文化センター ①「国境の町」«Окраина»1933年 ②「青い青い海」«У самого синего моря»1935年 ③「諜報員」«Подвиг разведчика»1947年 ★①②は妻だったエレーナ・クジミナ主演(②撮影のころは冷え切った関係だったとのことだが)、③は「イワン雷帝」でイワンの従兄弟ウラジーミル他数役を演じたカードチニコフ主演のスパイ映画(←スパイなのに目立ちすぎ!)。ボリス・バルネット作品はDVD化されていないらしいので、珠玉の作品を観る貴重な機会です。 18東京フィルメックス映画祭オープニング「それぞれのシネマ」(フランス他) 11/17(土)有楽町朝日ホール(チケットは11/3発売開始) ★35人の監督による各3分間の作品のオムニバス。アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー、アトム・エゴヤン等々。 ※追加情報 4「題名のない子守唄」ジュゼッペ・トルナトーレ監督イタリア2006年 シネスイッチ銀座・新宿バルト9等で上映中 ★ヒロインのウクライナ女性イレーナをロシア出身の女優クセニア・ラパポルト(前号紹介(11)「蒼ざめた馬」では女性テロリスト役を演じていたそうです)が演じています。 千年の秋2サッカー◇スポーツ記事でロシア語文法 ★今回は、10月3日に行われたヨーロッパチャンピオンズリーグ(以下CL)グループリーグ第二節グループDのシャフタール・ドネツク(ウクライナ)対ベンフィカ(ポルトガル)の試合について、uefa.comのサイトより、"Безжалостный Жадсон"(無慈悲なジャドソン)。ジャドソンの決めた1点が決勝点となり、1-0でシャフタールの勝利。 http://ru.uefa.com/competitions/ucl/fixturesresults/round=15105/match=301182/report=rp.html
В результате "Шахтер" возглавил группу D в преддверии двух встреч с "Миланом", тогда как "Бенфика", потерпевшая два поражения на старте, попытается реабилитироваться в поединке третьего тура против "Селтика".
その結果シャフタール(注)は、ACミラン(イタリア)との2連戦を前にして、グループDの首位に立った。対してベンフィカは2連敗。第3節の対セルティック(スコットランド)戦での挽回にグループリーグ突破の望みをかける。 (注)ロシア語読みだと「シャフチョール」ですが、最近の日本のメディアではウクライナ語読みの「シャフタール」がほぼ定着しているので、ウクライナ語表記に従います。
*двух встречとдва поражения 個数詞2(два,две)+名詞の格変化の復習 двух встреч(生格)<две встречи(女性名詞不活動体)
два поражения(中性名詞不活動体)
*потерпевшая(能動形動詞過去から作られた形容詞変化型女性名詞主格)「犠牲者・被害者・敗北者(女)」<потерпевший<потерпеть「損害を受ける、敗北を被る」 *третьего тура(生格)<третий тур 順序数詞третийは軟変化。確認しておきましょう(-ьが入る)。 *ロシア語は同じ単語の繰返しを非常に嫌います。スポーツ記事のように、比較的単純な事実の記載をする場合でも、意味が少しずれても別の単語を使おうとします。この文章の中では、「~との試合」がвстреча с чем、поединок против чтоの二通りで表現されています。 October 09 千年の秋1サッカー◇スポーツ記事でロシア語文法 ★今回は、UEFA杯1回戦第1試合スパルターク・モスクワ対ヘッセン(スウェーデン)の試合について、uefa.comのサイトより、"Спартак" не пощадил шведов(スパルターク、スウェーデン人たちを容赦せず)…5-0の大勝でした。 http://ru.uefa.com/competitions/uefacup/fixturesresults/round=15118/match=301437/report=rp.html
Хет-триком отметился нападающий красно-белых Роман Павлюченко, который помог москвичам одержать самую крупную домашнюю победу в еврокубках в своей истории.
ハットトリックを達成したのは、赤白ユニフォームのスパルターク・モスクワのフォワード、ロマン・パヴリュチェンコ。スパルターク・モスクワが(注)これまでにない大差での勝利をヨーロッパのカップ戦で挙げるのに貢献したのだった。
(注)直訳だと「モスクワの者たち」。5-0のスコアが史上最大勝利とは、スパルタークのみならず、在モスクワのクラブ全体(ディナモ・ツェスカ・ロコモチフ・FCモスクワなど)としてもそういうことになるのかもしれません…。
*Хет-триком(造格)<Хет-трик ハットトリック(英語のǽの音はロシア語においてはеと認識されることが多い) 動詞がотметитьであれば対格をとるが、ся動詞отметитьсяは対格をとることがなく、造格をとる。 *нападающий(能動形動詞現在から作られた形容詞変化型男性名詞主格)「フォワード」<нападать「攻撃する」 *красно-белых(複数生格)<красно-белый「赤と白(のユニフォームのスパルターク)」 ハイフンで重ねられた形容詞(例:юго-заподный)は、後ろの部分のみ変化させる。 *который(関係代名詞男性単数主格) 先行詞はРоман Павлюченко *помог(過去形男性形)<помочь 過去形男性形が‐л語尾にならない例 ①不定形‐тиタイプ 運ぶнести→нёс,運ぶвезти→вёз,成長するрасти→рос,救うспасти→спас ②不定形‐чьタイプ 焼くпечь→пёк,寝るлечь →лёг,隠れるзалечь→залёг,流れるтечь→тёк ③不定形‐нутьタイプ 不慮の死を遂げるпогибнуть→погиб,静かになるстихнуть→стих,慣れるпривыкнуть→ привык ④その他 死ぬумереть→умер,間違うошибиться→ошибся *москвичам(複数与格)<москвич помочь/помогатьは与格要求動詞。 *еврокубках(複数前置格)<еврокубок 出没母音あり。 *своей истории(女性前置格)<своя история 語尾‐ияタイプの女性名詞の変化→2007春9号を参照 October 08 千年の秋2書籍◇КНИГА ・太字は知人の著作・訳書です。よろしく!なお、敬称は略させていただきます。 ・刊行年の記載のないものは2007年刊です。 ※佐藤千登勢先生のご著書 ♪『日本におけるロシア文化研究の進展・比較文化の総合研究~ロシア文化の森へ第2集』柳富子編ナダ出版センター8400円収録の論文「日本における二つのソ連映画の受容をめぐって」 ♪南雲堂フェニックスより佐藤千登勢先生の新著『シクロフスキイ~規範の破壊者』2006年 ★NHKラジオロシア号講座テキスト2007年3月号村田真一先生のコラム『書物のかけ橋~めぐりあいブック・レビュー』最終回「美と幻想をテーマに」掲載。 ♪『DVDで愉しむロシアの映画~ユーラシア・ブックレット№78』佐藤千登勢著東洋書店630円2005年 ♪『ロシア文学への扉~作品からロシア世界へ』金田一真澄編慶應大学出版会2310円 ★ロシア文学の入門書として、岩波文庫の『ロシア文学案内』よりずっと手に取りやすく(勿論あれはあれで重宝していますが)、読みやすい!『DVDで愉しむロシアの映画~ユーラシア・ブックレット№78』と同じような形式で、あらすじ・作者と作品についての解説・若干の資料がコンパクトにまとめられています。取り上げられている作品が基本中の基本であることも似ています。特に佐藤先生が執筆されたものは、映画化・舞台化についての言及も多いです。 43『マーシャとくま~世界名作おはなしシリーズ』三木卓文片山健絵小学館1050円 ★毎日9/30掲載。三鷹の森ジブリ美術館で開催中の「3びきのくま展~映画にできない、とっておきのおはなし~」(~2008年5月予定)の『3びきのくま~世界傑作絵本シリーズ』(レフ・トルストイ著小笠原豊樹訳バスネツォフ絵福音館書店)で知られる民話、こちらは89年~90年に刊行された「世界名作おはなし名作全集」収録作品のうち、母親たちのアンケートの上位作品。 44『この道は母へとつづく』アンドレイ・ロマーノフ著佐野晶訳ランダムハウス講談社文庫819円 ★同名の映画(前号紹介7アンドレイ・クラフチューク監督2005年)のノヴェライズ。「僕のいない場所」という、似たようなストーリー(同じ実話にインスパイアされたに違いない)のポーランド映画が同時期に公開されています。 45『おさんぽロシア』蒲田有希著文芸社1575円 46『大人の科学マガジンVol.17テルミン』大人の科学マガジン編集部著・編学習研究社2300円(12/25発売) ★楽器のテルミン(スピーカー内蔵)が付録です。 47『ロシア「保守反動」の美学~レオンチエフの生涯と思想』高野雅之著成文社2520円 DVDで愉しむロシアの映画 ロシア文学への扉 Amazon.co.jpで"ロシア文学への扉"を検索した結果ページへリンクする
千年の秋1(展覧会)◇ВЫСТАВКА ☆新情報、♪開催中 ♪1「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』~絵本と原画展」 ~11/15(日) 逗子駅または新逗子駅からバス・神奈川県立近代美術館葉山館 ★10/13(土)は開館記念日につき入場無料。 ♪2「3びきのくま展~映画にできない、とっておきのおはなし~」 5/19(土)~2008年5月予定 三鷹の森ジブリ美術館(予約制) 3「フィラデルフィア美術館展~印象派と20世紀の美術」 10/10(水)~12/24(月・休) 上野・東京都美術館 ★定番ですが、ヴァシリー・カンディンスキーとマルク・シャガールがあります。 4ロシア名作映画のコスチューム展 10~11月 場所未定 5「サンクト・ペテルブルク国立ロシア美術館展~ロシア絵画の真髄」 2008年1/24(木)~3/23(日) 東京富士美術館(八王子駅又は京王八王子駅からバス。結構遠いです) ★エルミタージュ美術館・プーシキン美術館はロシアにとっての外国(特に西欧)美術コレクション中心ですから、ロシアの美術に浸れるのはモスクワのトレチヤコフとサンクト・ペテルブルクのこのロシア美術館が双璧。18世紀後半から20世紀初頭のロシア絵画の黄金期の作品が日本でまとまって本格的に展示されるのは初めて。必見。春に都美術館でやっていたのを見逃した方、再チャレンジです。 千年の秋1(書籍)◇КНИГА ・太字は知人の著作・訳書です。よろしく!なお、敬称は略させていただきます。 ・刊行年の記載のないものは2007年刊です。 ※グリゴリー・チハルシヴィリが第16回講談社野間文芸翻訳賞を受賞、ロシア語での受賞は初!というわけで、一部で話題のチハルシヴィリ(小説家としてのペンネーム:ボリス・アクーニン)の邦訳を紹介しておきます。 ・『自殺の文学史』作品社(2001年) ・アクーニン『堕ちた天使アザゼル』(2001年作品社)『リヴァイアサン号殺人事件』(2007年岩波書店)『アキレス将軍殺人事件』(2007年岩波書店) 1『ポケットいっぱいの外国語』黒田龍之助著講談社1365円
★このタイトルからは、故千野栄一先生に捧げられた翻訳文学集『ポケットのなかの東欧文学~ルネッサンスから現代まで』(飯島周・小原雅俊編成文社2006年刊、春号1号掲載(53))が思い浮かびました。楽しいけれど実は結構辛口の黒田節健在です。 2『北極圏のアウシュヴィッツ』亀山哲郎写真・文ブッキング9975円 ★NHKラジオロシア語講座テキストの巻頭写真と巻末コラムを担当されている亀山さんの写真集。読者特典についてはテキスト8月号をご覧ください。 3『パーフェクトフレーズロシア語日常会話』阿部昇吉著国際語学社2600円+税 ★CD3枚つき。 4『黒人ダービー騎手の栄光』ジョー・ドレイプ著真野明裕訳アスペクト2100円 ★毎日8/12掲載。ニコライ2世時代、ケンタッキーからやってきてロシア競馬界を席巻し、「黒いマエストロ」という敬称を与えられた黒人騎手ジミー・ウィンクフィールドの破天荒な人生。アメリカ南部の黒人差別、それに対してロシアでは(才能さえあれば?)肌の色での差別がない、という認識は、後の社会主義国家建設下で理想化された感はありつつも、アレクサンドロフ監督の人気映画「サーカス」のヒロイン(黒人との間の子どもを授かってアメリカのサーカス団を追われソ連にやってくる)の設定などを思い起こす。それから、競馬といったらやはりボリス・バルネット監督の「騎手物語」! 5『闘う物理学者!~天才たちの華麗なる喧嘩』竹内薫著日本実業出版社1680円 ★「ランダウVSスターリン」、あります。 6『コーカサスの金色の雲』(軽装版)アナトーリイ・プリスターフキン著三浦みどり訳群像社2300円+税 ★軽装版にして2415円は高いかもしれない。が、これは名作中の名作、映画「金色の雲は宿った」(スランベック・マミーロフ監督1989年)の原作、混迷するチェチェン問題理解のための必読書。 7『北方領土交渉秘録~失われた五度の機会』東郷和彦著新潮社 ★日経7/29、毎日8/15掲載。 8『リトビネンコ暗殺』アレックス・ゴールドファーブ&マリーナ・リトビネンコ著加賀山卓郎訳早川書房1995円 ★春号146掲載。日経7/29掲載。 9『ヤンコフスキー家の人々』遠藤公男著講談社1995円 ★朝日8/5「中高生のためのブックサーフィン」掲載。 10『カラマーゾフの兄弟』1~5フョードル・ドストエフスキー著亀山郁夫訳光文社古典新訳文庫 ★春号6、133、134等。昨年9月に1が刊行されて以来、新聞書評では多く取り上げられています。最近(5巻が揃ってから)では、産経7/29・8/22、朝日8/5「中高生のためのブックサーフィン」、日経8/12掲載。確かにすらすらと読みやすい訳文なのですが、さすがに第4部以降になるとお疲れになったのかという印象も。気になるのは、「いいこと?」など女性のセリフでは今どきこうは言わないだろうというものが結構あるのと、公判場面で刑事事件なのに<原告><被告>は止めてほしい(<被告人>と訳している箇所もあり統一されていない)という点。 11『謎解き「カラマーゾフの兄弟」』江川卓著新潮選書(1991年刊) 12『謎解き「罪と罰」』江川卓著新潮選書(1986年刊) 13『謎解き「白夜」』江川卓著新潮選書(1994年刊) ★11~13は朝日8/5「中高生のためのブックサーフィン」掲載。 14『罪と罰』ドストエフスキー著江川卓訳ワイド版岩波文庫(全3冊) ★春号115掲載。全3冊のうち、上巻6/15、中巻7/15、下巻 8/15発売(1470円)。 15『文学2007年7,8月号~特集SF』岩波書店1950円 ★沼野充義「宇宙旅行の詩学~ソ連SFと政治イデオロギー」収録。 16『米原万里の「愛の法則」』米原万里著集英社新書693円 ★読売9/2掲載。 17『宣教師ニコライの全日記』ニコライ・カサートキン著中村健之介監修教文館全9巻(分売不可)99750円 18『チェーホフ・ユモレスカⅡ』アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ著松下裕訳新潮社1890円 ★初期チェーホフの短編、本邦初訳は9編。 19『復刻版岩波写真文庫・赤瀬川原平セレクション~ソヴェト連邦』岩波書店735円(社会編5冊セット価格3675円) 20『ストルィピン農業改革期~ロシア農村の社会経済史』崔在東著日本経済評論社5800円+税 21『文字の都市~世界の文学・文化の現在10講』柴田元幸編著東京大学出版会2940円 ★柴田先生とともに沼野充義先生がナビゲーターとなった「現代文芸論」エッセイ集。「ロシアのポピュラー音楽の歴史」(久野康彦)「おわりに」(沼野充義) 22『大きな木の家~わたしのニコ・ピロスマニ』はらだたけひで文・絵富山房インターナショナル ★朝日9/2掲載。はらださんの絵は大好きです。画風はピロスマニとは全く違い、淡くどこまでも優しい色遣い。それでもロバなどを描くとやっぱりグルジアであり、ピロスマニだなあ、と思わせるところがすばらしいです。 23『琥珀の都カリーニングラード~ロシア・EU協力の試金石・ユーラシア・ブックレット№107』蓮見雄著東洋書店630円 ★赤旗8/26掲載。春号12号掲載(141)。 24『雪が降る前に』アルセーニー・タルコフスキー著坂庭淳史訳鳥影社1900円+税 ★日本人にとっては映画監督アンドレイ・タルコフスキーの父と言わないと通じませんが、息子の映画の中でもその作品が引用されている(アルセーニー自身が朗読している)著名な詩人。詩というものは、特に外国の詩は、どう鑑賞してよいものかと戸惑うことが多いのですが、スタンダードで適度に抒情的、要するにわかりやすい作風ではないか(訳のせいかもしれませんが)と思えます。あとがきで触れられている、彼の娘マリーナ・タルコフスカヤ(アンドレイの妹)の著作『鏡のかけら』(99年アンチブッカー賞受賞)の邦訳が刊行されたらいいな、とも思います。 25『ロシアの近代化と若きドストエフスキー』高橋誠一郎著成文社2730円 26『シベリア抑留1450日』山下静夫著・画デジプロ・東京堂出版2940円 ★毎日9/9掲載。 27『ベケット巡礼』堀真理子著三省堂2940円 ★毎日9/9掲載。未読ですが、毎日の書評によれば、サンクト・ペテルブルクの歴史や見所の紹介、ベケットが映画監督エイゼンシュテインに心酔して、その技法(俳句や浮世絵などのジャポニズム→ロシア・アヴァンギャルド)を学ぼうとしたことが書かれているそうです。 28『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』亀山郁夫著光文社新書819円 ★ドミトリーとグルーシェンカは別れ、リーザはイワンの子どもを産み、皇帝暗殺に走るのはアリョーシャではなくコーリャ・クラソートキン、そのコーリャはニーノチカ(亡くなったイリューシャの姉)を愛し、アリョーシャは独自の宗派をつくる等々です。 29『アレクサンドルⅡ世暗殺・上~ロシア・テロリズムの胎動』エドワード・ラジンスキー著望月哲男・久野康彦訳NHK出版2415円 30『アレクサンドルⅡ世暗殺・下~ドストエフスキーの死の謎』エドワード・ラジンスキー著望月哲男・久野康彦訳NHK出版2415円 31『夢のありか~「未来の後」のロシア文学』沼野恭子著作品社2100円 32『暗殺国家ロシア~リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望』寺谷ひろみ著学研新書788円 ★春9号129掲載。朝日9/2掲載。著者は「寺谷弘壬」名でロシア・マフィアのことなど著書多数の方ですが、今回名前をひらがな表記にしたのはどういう意図があるのでしょうか。 33『ロシア闇の戦争~プーチンと秘密警察の恐るべきテロ工作を暴く』アレクサンドル・リトヴィネンコ、ユーリー・フィリシング著中澤孝之訳光文社1890円 ★春12号145掲載。朝日9/2掲載。 34『青騎士』ヴァリシー・カンディンスキー、フランツ・マルク編岡田素之、相澤正己訳白水社4830円 ★春13号151掲載。読売9/16掲載。ミュンヒェンの芸術家グループ(美術に限らない)が論文・作品を集めた1912年刊行の「年刊誌」(第一次大戦でマルクらを失い、1号のみで終わった)。 35『民族の世界史4~中央ユーラシアの世界』護雅夫・岡田英弘編山川出版社3990円1990年刊 36『民族の世界史10~スラブ民族と東欧ロシア』森安達也編山川出版社3990円1986年刊 ★35,36は日経9/9掲載。 37『桜の園』アントン・チェーホフ著小野理子訳岩波文庫483円1998年刊 ★産経9/3掲載(文中では湯浅芳子訳に言及している)。 38『露探~日露戦争期のメディアと国民意識』奥武則著中央公論新社1995円 ★産経9/17、東京9/23掲載。 39『悲しみの収穫ウクライナ大飢饉~スターリンの農業集団化と飢餓テロ』ロバート・ コンクエスト著白石治朗訳恵雅堂出版5250円 40『不滅の敗者ミリュコフ~ロシア革命神話を砕く』鈴木肇著恵雅堂出版2100円 41『ロマンス』井上ひさし著雑誌『すばる』10月号集英社880円 ★毎日9/23掲載。アントン・チェーホフの伝記を戯曲化したもの。9/30まで世田谷パブリックシアターでこまつ座が公演していました(大竹しのぶ(オリガ・クニッペル)・松たか子(マリヤ・チェーホワ)ら有名俳優が出演していたこともあり、全公演完売の盛況だったそうで、再演希望)。 42『ロストロポーヴィチ』A.イヴァシキン編著秋元里予編訳春秋社2310円 「おやすみ、クマちゃん」。純粋にお子様向けの、素朴ながら丁寧な作りの良質なパペット・アニメーションです。 ポーランドのアニメーション、旧ソ連や旧チェコスロヴァキアの作品と比べて日本での紹介され方で後れを取ってしまった感があります。しかしそこはやはり採算度外視で手間暇かけて作れる社会主義体制下のメリットが存分に生かされており、安心して見られる良品となっております。 それにしてもお客の入りはさっぱりだったなあ。19:00の回で6人くらい?
以下感想 サッカーシーンが思いの外多かった。 主人公のクマ、友達のウサギ、コブタ、カモ兄弟、小さいウサギ兄弟のボール遊び、特にブタちゃんが奮闘。私の知る限り、旧ソ連や旧チェコのアニメ作品だと、サッカー場面は案外少ない。チェブラーシカのシリーズには見当たらないし、スピード狂的なポヤルとかにはあってよさそうに思うのに。「3人のコサック」サッカー編(コサックのおっさんたちがフランスの宮廷サッカー、ドイツの軍隊サッカー、イングランドの土砂降りサッカーと対戦し、あり得ない展開で勝利する)は大好きだけど。それらに比べると、日常の中にごく普通にサッカーが出てくるという印象です。 「おやすみ、クマちゃん」が子ども番組として制作されたのが75年~87年というから、ちょうど今活躍している選手たちが幼少の頃。ポーランドのフットボーラーたち、二世選手スモラレク、元気者GKコヴァレフスキはこのアニメを見て育ったのね。
http://oyasumi-kumachan.com/index2.html
ウズベキスタン映画祭ウズベキスタン映画祭最終日。「オイジョン(母)」「鳥」を観た。
「オイジョン(母)」には、「UFO少年アブドラジャン」のお母さん、ユスポワがおばあさん役で出ていた。ウズベクの大女優らしい。
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